ストロボの硬質な光と和装の違和感を拭い去った
デジタル絵画の好例
- 硬質な光を柔らかな雰囲気に
- 光量の足りない部分のダークトーンを引き上げることでクールな世界観をブライダルらしく華やかに変える
- ウェルカムボードらしくお二人のお顔をはっきりと
- 雅な着物柄をはっきりと華やかに
ウェディングフォト(前撮り)のリスクとはなにか。カメラマンを苦労させる3つの制約。
ウェディングフォト、いわゆる前撮りはご結婚される一般の方々を挙式に先立って撮影する記念撮影の一種です。
記念撮影といえど最近では多種多様な前撮りが存在します。
なかでも様々なロケーションで行われるロケフォトは屋外で行われるのが一般的であり、ビーチや夜景スポット、街中やお二人の思い出の地など思いのままに全国各地で行われております。
その時にお二人のテンションが上がる場所で撮影を自由に行えるのが前撮りのいいところですが、撮影環境の制約条件によって満足いく撮影が出来ないケースも多々あります。
一般的に暗い写真は敬遠される傾向に
カメラマンにとって今回のような夜景ロケでは光を探す(または作る)作業が大きなテーマです。光が足りないとお二人が暗く写ってしまい、晴れやかなウェディングフォトのイメージとかけ離れた写真になってしまいます。
また、その暗い部分を後処理で無理やり明るくしようとするならば画像がざらついてしまって汚い絵面になってしまいがちです。
ウェディング写真のトーン&マナー
暗がりでストロボなどで人工的に光を作って撮影された写真はどこか硬質的でシャープな写りになってしまいがちです。
一般的にウェディング写真はふわふわと幻想的な写真が好まれる傾向にありますので、硬質でシャープな写真にはどこか違和感を覚えてしまいます。
しかしながら、自然光の光量不足を補えないロケ撮影の場合は否が応でもストロボなどの人工的な光を使って撮影するしかありません。
一人何役もこなすウェディングカメラマン
前撮りフォトはとにかく慌ただしいなかで行われるのですが、ロケだとやることが多くあっという間に時間が過ぎていきます。衣装を着付けして髪をセットして同時に化粧もして、小物を準備して通行人を整理して…。やることが多いにもかかわらずスタッフは最小限。同行のメイキャップアーティストがレフ板を持って撮影アシスタントもこなすといった光景はちまたでよく目にします。
なぜそうなるかというとウェディングフォトは撮影予算がとても少ないのです。商業撮影みたいに企業が宣伝広告費をかけて撮影するのとはわけが違います。ウェディング写真の場合スポンサーが結婚するお二人自身なので、企業の経費のように予算があるわけではありません。そうすると当然最低限の人数でテンポよく撮影をこなしていくしかありません。商売的には薄利多売の状態です。
そのような環境下で行われる前撮り(特にロケフォト)は、人員も最小限ながら荷物も最小限。そのため発光量の少ないストロボ(クリップオンストロボ)に小さな反射板とディフューザーで行うためどうしても被写体やその周辺が暗くなってしまいがちです。
既出の前撮り写真をよく見てもらえるとわかるのですが、被写体の影の方向から推測するに1灯、もしくは2灯のストロボを向かって左のサイドから当てているのがわかります。サイドからあてているので当然反対側(向かって右側)は暗い影になってしまいます。
影がくっきりつくということはウェディング写真のトーン&マナーである「ふんわり華やか」が「シャープでクール」になってしまい、どこか違和感のある写真になってしまっています。これだけを見ればカッコいい写真なのですが、お二人のもつ優しい雰囲気や着物の艶やかな質感の良さが最大限に引き出されているとは言えません。なによりウェディングというロマンチックな世界観から離れてしまいます。
デジタル絵画の持つ部分部分の修正力
1枚の写真を分解して複雑なレタッチを行う
デジタル絵画を制作するとき、まずは人物と背景を切り離して考え作業をします。なぜなら通常のストロボライティングは人物を中心に照らすので背景と人物に光量の差が出るためです。
もっというと人物でも顔と身体も切り離して作業します。ストロボを人物にあてるといっても顔を中心にあてるからです。
ウェルカムボードは明るく華やかに
渋くてカッコいいウェルカムボードも魅力的ですが、全国的にもっとも要望があるのは明るく爽やかなウェルカムボードです。
そういった観点からも今回のお写真はお顔と衣装、背景のロケーションを明るく修正する必要がありました。
ひとえに明るくと言っても全部を同じだけ明るくすると被写体が白く飛んでしまいます。そのようなときは被写体と背景を分解して作業をするのです。
そうしてできたウェルカムボードが上の画像になります。
お二人を包む暖色は今後の温かい家庭を連想させる
色は人間の心理と密接に結びつくとても深い重要な要素です。温さを連想させる暖色は柔和な雰囲気をもつお二人にピッタリ色。実際にお会いしたわけではないのですが、わたしたちはいただいたお客様のお写真から想像力を膨らませお二人にふさわしい絵作りを行います。写真は多くのことを物語る言葉を超えた共通言語だと考えていますので写真が持つ意味合いを理解することに努め日々デジタル絵画を制作しております。
デジタル絵画をお求めの方は
あらかじめご結婚される結婚式場へ
取扱いの有無をご確認ください。
取扱いがあればそのままご注文ください。
取扱いがなければ下記WEBサイトにて
ご注文ください。
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