デジタル絵画-逆光ハート-

逆光で被写体がブラックアウトする写真を
デジタル処理で被写体のみを明るく補正。
  写真を絵画風に仕立てる”デジタル絵画”の
  メリットやポイントをわかりやすく解説
  1. 黒く落ちている(ブラックアウト)部分だけを明るく見せる
  2. 写真が持つ色の要素(RGB)を自在に引き出す
  3. ブラシ処理で無機質な画像を立体的に
  4. さり気ない文字入れで絵を引き立てる

二人だけの思い出の写真をアートに仕上げてウェルカムボードにしたい。そしてお部屋に飾りたい。

旅行写真をウェルカムボードに

プロのカメラマンに撮ってもらった前撮り写真をウェルカムボード(デジタル絵画)にしたいという依頼は多いのですが、お二人がスマホで撮影されたプライベート写真をデジタル絵画にしたいというご要望も少なくはありません。なぜならそちらのお写真のほうがお二人本来の持つ自然な表情を映し出していることや、思い出の詰まった大切なお写真だったりすることがあるからです。

今回の作例もそんな貴重なワンショットだと思われます。
水平線に消えゆく郷愁たっぷりの夕日をお二人で作るハートの額縁に切り取った構図がその瞬間を素敵な思い出に変えています。
遠くでビーチを横切る人物や砂浜にたたずむ使い終わったボートが一日の終りを連想させ郷愁を演出する効果的なアイテムになっています。

誰にも邪魔されることなく思いのままに撮ったお写真はお二人にとって最高の一枚なのですが、それを助長する技術がデジタル絵画なのです。

被写体がブラックアウトしていても絵的に味があるけども、ウェルカムボードにするならお二人のお顔は明るく見せたい。

夕日をバックにしたお二人の写真をウェルカムボードに。
オレンジのグラデーションこそが美しい夕日のイメージ。この色で写真を撮るにはお二人の体が暗くなる。

デジカメ(スマホ含む)での撮影は写真の構図のどの場所を基準にするかによって全体の露出(明るさ)が変わってきます。例えば暗く写っている被写体を明るくしようとすると適正な明度で写っていた背景を必要以上に明るくしてしまいハレーションを起こしてしまいます。
今回提供されたお写真の基準は沈みゆくオレンジの夕日がメインとなるのでそこの明度がベースとなっています。したがって光のあたらず明度の低いお二人の体が暗くなるのは致し方がないところです。
お二人の体が暗いからといって全体の露出をもっと明るくしようとするとせっかく風情のあった夕日があたかも朝日のように明るくなってしまいまったく逆の世界観になってしまいます。

お二人から提供された写真を明るくしたもの
お二人が明るくなるように全体を明るくした写真。夕日が朝日ようになってしまい作者の意図とは別の世界観に。背景に映る人はまるで朝の散歩をしているよう。

プロのカメラマンであれば夕日の風情を残しつつストロボを照射することによってお二人の体だけ明るくしそつなく撮影してくれると思いますが、プライベートの旅先ではカメラマンを雇うわけにもいきません。
仮にストロボを照射して撮影したとしてもストロボの光は硬いので、全体的にしっとりとした郷愁溢れるお写真の中で被写体のみがくっきりと写ってしまいわざとらしい違和感ある絵面になってしまう可能性があります。
そうなるくらいであればお二人がブラックアウトしている写真のほうがいいということになります。

写真の持つ色要素(RGB)を思い思いに引き出す

ビーチの夜景で撮ったお写真をウェルカムボードに
ダークグレーだった砂浜がまるで紫色のベルベットの絨毯に

写真の色は光の三原色であるRGBから成り立っています。
どういうことかというと、灰色に見える部分は実はレッドとグリーンとブルーを混ぜ合わせて灰色を表現しているというわけです。
その灰色を構成しているRGBの割合をいじることで写真では灰色だった砂浜を紫色の絨毯のように表現しているのです。これを業界用語でレタッチといいます。

現在はスマホの普及によって高画質の写真が手軽に撮れるような時代になりました。それに伴って撮った写真をスマホ内で瞬時にレタッチするソフトも普及しています。いわゆるアプリです。アプリの中にも写真を絵画調に変換するものもありますが、それらはあらかじめプログラムされた一定の加工しかできないため写真を部分的に調整することは出来ません。したがって人物だけ、あるいは砂浜だけを思い通りに調整することは不可能なのです。

ブラシ処理と陰影処理で何気ない部分も立体的に

ウェルカムボードデジタル絵画の拡大画像
立体感をある砂浜の上に無造作に横たわるボートが絵に風情を出す

デジタル絵画の真骨頂は元写真に施す絶妙なブラシ処理です。ちまたのアプリではうまくは処理することは出来ません。ブラシ処理のみならずそこに陰影をプラスすることで更なる立体感を表現しています。

あえてゴツゴツとさせたグラデーション表現で手作り感とぬくもりを表現

ウェルカムボード-デジタル絵画-の拡大画像
荒々しい筆感を表現することで手作業のぬくもりを表現

写真が表現できる色の数はRGB光の三原色により理論上1677万7216色とも言われております。デジタル写真はその膨大な色数によって肉眼と遜色のない滑らかなで豊かな表現を可能にします。デジタル絵画の制作プロセスはその逆で、膨大な色を捨てていくことから始まります。グラデーションとは色と色とが切れ間なく滑らかにつながっている状態ですが、色と色とをつなぎ合わせている色、すなわち”バイパスのような役割を果たしている色”をどんどん捨てることによって”滑らかではない”グラデーションを作り、ゴツゴツとした色表現を行うことで手描きの温かみを演出しています。

雰囲気ある筆記体をそえておしゃれなウェルカムボードが完成する。絵の世界観を邪魔しないようあえて文字は小さめに、存在感を消して。

ウェルカムボード-デジタル絵画-完成
お二人のお写真から一枚のアート作品が完成しました。

ウェルカムボードの制作においてよくお客様から言われるのが「文字を大きくしてほしい」ということです。デジタル絵画は絵のバランスを見ながら文字の配置を決めますが、あえて文字を小さく配置することはよくあります。ここで間違ってほしくないのは、文字が小さいからといって誰もが文字を読まなくなるということはありません。文字が小さいからこそ目にとまるということは往々にしてありますし、大きな文字が絵の世界観を邪魔してしまうこともよくあります。
また、結婚式後に絵を家に飾ることを考えてみれば、むしろ文字は控えめにしておいたほうがおしゃれなインテリアには好都合かもしれません。


デジタル絵画をお求めの方は
あらかじめご結婚される結婚式場へ
取扱いの有無をご確認ください。

取扱いがあればそのままご注文ください。
取扱いがなければ下記WEBサイトにて
ご注文ください。

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